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Dec 5th Mon, 2022

賃貸オフィスビルの脱炭素化に向けた施策シナリオ CO2 排出係数の推移と複数施策の組合せに基づくケーススタディ

船引 厚志, 宮田 翔平, 赤司 泰義
空気調和・衛生工学会 論文集, 2022, 47 巻, 309 号, pp. 21-30
https://doi.org/10.18948/shase.47.309_21

Abstract
本論文では,オフィスビルの脱炭素化への道筋を明らかにすることを目的とし,ビルオーナーとテナントからなる,マルチエージェントシミュレーションにより BEI義務基準や改修補助金といった施策シナリオを検討した。そのためにまず,既往のシミュレーションプログラムの各種パラメータを再調整し,電力・ガスの CO2 排出係数を新たに組み込むなど修正・改善に取り組んだ。シミュレーションの結果,検討した施策内容では 2030 年までに CO2 排出量を 51%削減することは困難であることが推察された。一方で,継続的に施策の見直しを行うことで,2050 年までに 70~90%程度削減できる可能性も推察された。

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