東京における第五世代地域冷暖房システムの導入効果-需要家負荷特性の考慮と太陽熱利用・蓄熱槽の導入ケーススタディ-
瀧内 一輝, 宮田 翔平, 赤司 泰義
空気調和・衛生工学会 論文集, 2025, 50巻, 344号, p.11-20
https://doi.org/10.18948/shase.50.344_11
抄録
近年、再生可能エネルギーの導入拡大に伴い分散型エネルギーシステムの重要性が高まっている。地域冷暖房システムにおいては、複数建物間で低温度帯の熱源水を配管網によって繋ぎ、建物ごとに設置された水熱源ヒートポンプによって冷温熱需要を満たす第五世代地域冷暖房(5GDHC)システムが提案されている。5GDHC システムは特に欧州において研究が盛んになされているが、本論文では東京の気候条件や熱負荷特性を用いてシミュレーションを行い、エネルギー性能を処理熱量や電力消費量の観点から調査し、日本における特性や導入効果を明らかにした。さらに、ケーススタディを通して最適な制御数値や需要家構成の違いによるシステム挙動の変化を検討した。